私の家では父親の趣味で、物心ついた時からペットを飼っていました。
私は文鳥からしか覚えていませんでしたが、その前には猿やオウムもいたそうです。
家の引っ越しが決まり、以前より庭も家も広くなった事がきっかけとなりオウムとニワトリ、孔雀、チャボ、セキセイインコなど主に鳥系がどんどん増えていって玄関から家の中までケージだらけの鳥の羽だらけといった感じでした。
ニワトリの卵だけは、毎朝収穫するのが楽しくて嬉しかったですけどね。
その後、どういうわけか鯉や金魚系にハマった父は馬鹿でかい水槽をいくつも置いて大きな亀も飼い始めたんです。
子供心に愛着のもてるようなペットではなく、世話も大変だし、大きくなった鯉は水槽から飛び出して来るしで結構大変だった記憶しかありません。
その後、私が高校生になった頃友人が捨て猫を5匹拾って飼い主探しに必死だったことを知りました。
その友人が私の家に来た頃は、残りの一匹。
迷わず段ボールに毛布を敷いて自宅に招き入れました。
今まで、猫や犬は飼わないと言われていたので反対されることも覚悟していました。
両親の中でのルールがあったらしく「一動物一回」というものでした。
オウムが死んだら、二度と飼わない。魚が死んだら二度と飼わないという感じです。我が家の思い出の中の動物はその一匹だけでいいという意味でした。
捨て猫だった雌猫は、すんなりと飼う事が許されて家族全員で可愛がりました。
その猫は、家に来た頃はグレーだったのに見事な黒猫になってものすごく気が強い女の子に変貌。
その愛猫も私が20代の頃に亡くなって、その後は犬を飼っていましたが、その犬も亡くなり
「もう飼える動物ってウサギくらい?」とペットを飼わずに10年以上経ったころです。
勝手口を開けると黒い子猫と目があいました。
「この子を守らないと」とその時に思い、カラスにいじめられている所を助けたり、よその猫にいじめられているのを助けたりしているうちに、我が家の庭から動かなくなった黒猫。
雄猫でしたが、私を守ろうとするところや遠慮がちに甘える姿が、あの頃の黒猫にそっくりで「もしかして、生まれ変わりかも?」と家族で話しています。
出会った頃、我が家では猫を飼いたいと言っていて、でも我が家の猫は「チー」で最後と言い聞かせていたんです。
チーの思い出話なんかをしていた頃、突然目の前に現れたのが今の「ジジ」今では、すっかり家ネコになってますますソックリな姿になっています。
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