私の一家は代々猫好きで、常に一匹は猫を飼っていました。
そんな家で生まれ育った私も、当然猫好き。
それも「猫と一緒に生きられない人生なんてあり得ない」と考えるレベルの猫好きでした。
その影響が大きいんだと思いますが、私は昔から、「自宅に猫がたくさんいる」という状況の夢をよく見ました。
学校から帰ってきて、「ただいまーっ」と玄関扉を開けると、たくさんの愛猫たちが私を出迎える。
そんな夢です。猫たちはさまざまな色や柄をしていましたが、中でも白黒の柄の猫がいつも印象に残っていました。
私は当時、3匹の猫と暮らしていましたが、その中には白黒の猫はいません。
だから、どうして白黒猫なんだろうと自分でも不思議に思っていました。
それから十数年。大人になった私は、もうたくさんの猫の夢を見なくなっていました。
そんなある日、職場の上司が「誰か飼えない?」と困った様子で猫を連れてきました。
私はその猫の顔を見て衝撃を受けました。あの、私の夢に何度も登場した白黒猫にそっくり…!
私は一瞬で「この子の面倒は私が一生見る」と心に誓い、上司から子猫を引き取りました。
それから6年。子猫だった白黒猫は、今でも私の隣で元気に過ごしています。
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