【死にかけた体験】仕事中、極寒の中で死にそうになった

以前のこと、知人の会社の不動産管理会社で冬期間限定として仕事依頼が来たことがあります。

私自身は個人事業を営んでいますが、日当を高額にしてもらえたので引き受けたのですが、場所は北海道の札幌市にあり、その年の冬はかなりの極寒の日が続き、尚且つ積雪量も非常に多いという環境でした。

不動産管理会社での私が引き受けた仕事は、主に管理をしている賃貸アパートの共用部分の除雪作業や清掃作業の他、入居者さんからの連絡によって室内外、隣人などとのトラブルを解決することがメインになります。

ところが、札幌では比較的新しい賃貸アパートの場合は、無落雪にしていることが多く、いわゆる三角屋根ではなく落雪をしないスノーダクトを設置している物件が多数あります。

冬期間以外では屋上に取り付けられたダクトによって雨水は排水管を通って地面の排水口へと流れる仕組みですが、極寒の地、札幌市では冬期間に屋根の雪が溶けることがないので、降り積もった雪によって雨漏りが発生してしまうことは良くあります。

今回死にかけた経験は、このタイプの賃貸アパートでの出来事で、最初は入居者さんからのクレームで雨漏りが起きていることで屋上へと上がり配管を探す作業が必要とされました。

ところが150㎝程度降り積もった賃貸アパアートの屋上で、面積はかなり広いこともあり、配管の位置は確認することができません。

そこで大体の感覚で鉄のスコップで雪を掘って探すのですが、迷路のように掘り続けても一向に配管の位置が確認できず、既に3時間が経過していました。

その後は会社との連絡で1名のスタッフがヘルプに来てくれて、2人掛かりで雪を掘っていたところ、スタートから5時間後にやっと配管の位置を確認できたのですが、既に日が暮れてしまい、更に気温が下がってしまうと同時に、天気は猛吹雪へとなってしまいました。

配管を全て見えるようにした状態で、今度は専門にしている修理会社の方が到着をするまで待機となり、屋上には既に6時間以上もの時間が経過していたので、猛吹雪で極寒の中、本当に死ぬのではないかと恐怖を感じました。

上半身、特に顔に猛吹雪が当たるとかなりの危険性があるので、迷路のように掘り下げた雪の壁の中にしゃがみ込むことしか手立てはありません。

更に1時間程度で修理会社の方が到着をしたのですが、今度は屋上に上る物件裏側の梯子の部分には猛吹雪によってかなりの雪で埋まってしまい、死にかけながらも梯子を使えるようにスコップで雪下ろしをすることになり、立ち位置から確認をしてもどこまでが屋上なのかも確認できず、かなりの危険作業を行いました。

結果的には無事に修理も完了し、帰社することになりましたがあまりにも体温が低くなり手の感触も無くなっていたので、道民として雪や寒さには慣れてはいるものの、命の危険を感じた出来事でした。

因みにこの日は日当が更に高額になったのでですが、良かったのかどうかも判断できない状態だった貴重な経験です。


この記事はランサーズにて今までの人生で死にかけたエピソードで募集しました

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