【死にかけた体験】生きてて良かった

実は今までの人生で、死にかけたことが3回あります。

まず1回目。

あれはまだ小学校に入学したてぐらいの頃だったと思います。家族で行った海水浴でのことです。

園児の頃からスイミングスクールに通っていたので年齢のわりには水に慣れていましたが、その日は少し波が高かったこともあって浮き輪をつけて遊んでいました。

父と兄が沖へ向けて泳いでいったので、私も後ろからついて行きました。するとその時、ひとしお大きな波が襲ってきて、小さい私は飲み込まれてしまったのです。

今でも鮮明に覚えています。
波に飲まれた瞬間、あまりの勢いで浮き輪ごと深い水の底に放り出されたこと。そして浮き輪だけが身体からすっぽりと抜けてしまったこと。

私は反射的に浮き輪を手でつかみ、そのまま浮上して水面に上がりました。

勢いよく顔を出すと、家族は大慌て。
数秒間こつ然と子供が消えてしまったのですから当然です。

私は急いで浜に引き戻されました。
しかし幼かった私は事態を理解しておらず、「ゴーグルが無くなっちゃった!」ということに泣きべそをかいてました。

大人になって思い返すと、あのとき身体から抜けた浮き輪を手でつかめていなかったら…とゾッとします。
親も未だに当時のことを「本当に怖かった」と話します。

2回目は、20代の前半、新社会人だった頃です。

私は原付バイクで通勤していました。一人暮らしをする気になれず、実家から近道の山越えをしても30分くらいかけて通っていました。

最初の1〜2ヶ月はそれでも平気でしたが、やはり慣れない社会人生活と覚えなくてはいけない仕事の多忙さで、日に日に疲れが溜まっていきました。

そしてある時、出勤時の運転中にウトウトしてしまったのです。
山越えのルートは近いですが、信号がなく車の通りも少ないので、つい気が緩んでしまったのでしょう。

ハッとした瞬間、目の前にはガードレール。
その先には崖。私はとっさにハンドルを切り、横転しました。

幸いなことに、打撲と手首の捻挫、バイクの故障で済みました。

もし、あと1秒でも気付くのが遅れていたら、ガードレールに激突して崖の下に投げ出されていたでしょう。もし、他に車が通っていたら、横転したところを轢かれていたかもしれません。

それから二度とバイクには乗っていません。

3回目は、つい最近のことです。

私は子供があまり好きではありませんでした。可愛いとも思ったことがありませんでした。

しかし、我が子ができると親バカと言われても仕方ないくらいに、可愛くてたまらなく溺愛しています。

そんな娘が言葉を覚えてきたこの頃、何の脈絡もなく突然に「パパ好き〜」と言って抱きついてきたのです。

私はキュン死しかけました。同時に、あの2回の死にかけた出来事を乗り越えて「生きてて良かった」と心から思いました。

そして、これからも愛娘の成長を見届けるためにしっかり生きていこうと決心しました。


この記事はランサーズにて今までの人生で死にかけたエピソードで募集しました

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