【コロナ禍体験談】会社が倒産、大きく変わってしまった人生

コロナが世界中に蔓延して早2年。

多くの人が生活の変化を強いられ、大幅な収入減や、職を失ってしまった方も多くいたと聞いています。

特に飲食店や、観光業界や宿泊業でその動きが大きかったとは思いますが…
私も例外ではありませんでした。

コロナ禍以前、私は地方にある小さな工場で働いていました。
従業員数およそ20人程度の、本当に小さな町工場です。

元々社長の経営手腕が乏しく、コロナ前でもそれなりに苦しい状況が続いていました。
そこに来て、コロナの到来です。

減らされる従業員の出社数、濃厚接触者発生のために臨時休業…
工場を動かせない、思うようにものが作れない日々が続きました。

小さな町工場にとって、ものづくりができないことがどれだけの打撃になることか…
徐々に売れるものが減っていき、注文を断ることも増えていきました。

それでも1年はぎりぎり持ちました。
しかし、耐えられたのはたったの1年だったのです。

何とか商品を作れる状況が戻ったのもつかの間、今度は注文が大幅に減りました。
展示、店舗販売が多かった私たちの商品は、次第に売れなくなってしまったのです。

かろうじてつながりのあった企業は倒産。

初期に注文を断り続けた会社との付き合いはなくなり、すでに販路が経たれてしまったのです。
私たち従業員は、社長に今からでも通販を開始したほうがいいと進言しました。

しかし、昔気質で頑固な社長は聞く耳を持ってくれません。
そもそもすでに、ネット通販に明るい人材を雇い、育成する資金ももう残っていなかったのです。

そうして私の勤めていた会社は、あっけなく倒産しました。
私は職を失い、あえなく実家に戻ることとなりました。

やっていた仕事が特殊だったこと、資格もなく不況で求人も少ないこと、全てが悪い方向に噛み合い新しい職もなかなか見つかりません。

そこそこの収入を得ていた毎日から、アルバイトでなんとか毎日を食つなぐ日々。
実家の助けがなければ、今頃どうなっていたかわかりません。

決死の思いで人も職も少ない地元から離れ、今はそこそこの都市で生活しています。
良い出会いもあり、今では結婚して家庭を守る暮らしをしています。

毎日仕事に明け暮れていた2年前では考えられない暮らしです。

私は結果的に良い方向に転がっていきましたが、一つでも間違っていたらと思うとぞっとします。

私を助けてくれた両親、救い上げてくれた旦那には頭が上がりません。
一刻も早いコロナ禍の終息をお祈りしております。

この記事はランサーズにてコロナに関するエピソードで募集しました。

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