漫画愛読家の私がオススメする中国歴史漫画5選

オススメ中国歴史漫画5選

これまで色んな漫画を読んできましたが、「これはッ!」と感じた中国歴史漫画を5作品紹介していきますね。

『史記』作者:横山光輝

数ある歴史漫画の中で、一番オススメしたいのがこの「史記」。
古代中国の歴史書である「史記」を故・横山光輝先生が自分なりの解釈を取り入れて漫画化。
古代中国の戦国春秋時代~漢帝国前半まで描かれており、実に2000~3000年前の出来事が克明に紹介されています。
そんな昔の事なのに、今でも死語とならずに使われている言葉があったりするのですから驚きです。
例えば「一攫千金」「奇貨居くべし」「呉越同舟」「臥薪嘗胆」「国士無双」「背水の陣」「完璧」「刎頚の友」…etc。
どれも聞き覚えがある言葉ばかりじゃないでしょうか?
他にも三国志で有名な諸葛孔明が尊敬してやまなかったという楽毅のエピソードも紹介されています。
そういった言葉の語源となった故事が史記では明かされているので、歴史好きはもちろん故事が好きな方にも強くお勧めしたい作品です。

『三国志』作者:横山光輝

今は三国志関連のメディアが巷にあふれています。
映画、ドラマ、アニメ、漫画等枚挙にいとまがありません。
そんな三国志ブームを日本に巻き起こした作品といっても過言ではないのが、故・横山光輝先生の書いた三国志です。

メイン主人公は三国の一つ”蜀”を建国した劉備玄徳
その劉備に従うのが、今では神と崇められている地域もある関羽と一騎当千の張飛
この三人が桃園の誓いを結ぶところから物語は始まり、苦労しながらも蜀を建国。
ライバルとなるのは魏を建国した曹操孟徳で、こちらは劉備とは真逆のタイプ。
仁義に厚く、漢帝国復興の為に動く劉備vs乱世の奸雄と言われたリアリスティックな曹操。
この両者の戦いが面白く描かれています。

劉備の死後は諸葛孔明へバトンタッチされ、漢帝国復興の悲願を叶えるべく多くの英雄達が散っていくという内容。
最初から最後まで楽しく読めますし、三国志に興味がある方なら一読して欲しい作品です。

『殷周伝説』作者:横山光輝

殷周伝説は故・横山光輝の作品です。
横山光輝先生の作品が続きますが、それだけの作品を残したというわけですね。

さて内容ですが、誰もが一度は「太公望」の名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
釣名人の代名詞でもあり、また名軍師を表す言葉でもあります。
この太公望が殷周伝説の主人公で、封神演義を元にした作品です。
今でもよく使われる「覆水盆に返らず」の語源となるエピソードもあるので、故事好きの方にも読んで欲しい作品ですね。

殷末期から周建国までが中華ファンタジーで描かれており、今読んでも面白い作品です。

『蒼天航路』原作:李學仁、作画:王欣太

中国の三国志がテーマとなっており、原作は李學仁先生、作画は王欣太先生による作品です。

こちらの三国志は曹操孟徳が主人公となっています。
横山光輝先生の三国志の影響が強く、日本で描かれる三国志だと曹操孟徳は大体悪役サイドです。
ところがこの作品では曹操孟徳が主人公なので、敵はむしろ劉備サイド
また曹操幼少期から描かれており、どういった少年であるかもわかります

曹操は黄巾賊の討伐時に官軍の将として一軍を指揮していましたが、何故ここまで出世出来たのか?が詳細に描かれているのが特徴。
いつも敵役として描かれている曹操。
一体どういう人物だったのか?が他作品ではほとんど明かされていません。
しかし当作品では明かされており、興味深い内容となっています。

『項羽と劉邦』作者:横山光輝

秦帝国末期から漢帝国成立まで描いた作品です。
長きに渡る戦で疲弊してしまった中国をまとめあげた秦。
その絶大なカリスマ力で天下統一を果たしたものの、始皇帝が没すると天下はあれます。
その発端となったのが、人類史上初の農民一揆だというのですから驚きです。

最初は小さな歪でしたが、始皇帝が亡くなった今しかチャンスはない!とばかりに各地で反乱が勃発。
秦が中央集中の政権をしいていたのが災いし、各地の郡都が反乱軍に落とされていきます。
項羽と劉邦もそんな反乱分子の一つにすぎませんでした。

しかし時流に乗ったことで、なんと秦帝国を亡ぼしてしまいます。
問題となったのは、論功行賞 。
秦帝国の首都である咸陽へ一番先に着いたものが漢中王となるべしとされていたのに、これを項羽は横紙破り
最大勢力だった項羽に逆らう事は死を意味する為、せっかく咸陽へ一番乗りしたのに手柄を奪われました
さらに劉邦を危険視した范増の策略により、流刑地である蜀を治めるよう命じられます(左遷の語源)。

陸の孤島ともいえる蜀に閉じ込められてしまった劉邦
こんな僻地で死にたくない!と部下は去っていくばかり。
このまま老い朽ち果てていくばかりと思われた劉邦ですが、ここで張良が大活躍
項羽は劉邦以外にも不適切な論功行賞を行っていた為、不服を感じている者が劉邦以外にもいました。
それらを張良が口説き落とし、反乱を起こさせます。
これらの反乱で項羽に隙が生まれると、”天下無双”の語源である韓信が無双
”背水の陣”、”四面楚歌”などの言葉に興味のある人にも読んで欲しい作品です。

以上5作品はどれも面白い中国歴史漫画ですので、一度チェックしてみてくださいね。



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