【感想1の完結作品をスコップする】大正終末論~鬼女紅葉の妄執~

あき
あき

というわけで、今回はタイトル見てビビッときたこの作品

センス的に考えて面白くないわけが無い

こはく
こはく

どう考えても暗そうな作品なのだ

明るそうな要素が何も無いのだ

あき
あき

私のセンサー的に考えて絶対当たり

内容はこんな感じ

大正終末論~鬼女紅葉の妄執~

132,419文字 感想1

あらすじ大正時代。悪鬼に惨殺された妹の仇討ちのため、復讐に取り憑かれた特別高等警察の青年の物語。
作者名千葉 仲達
キーワード残酷な描写あり  伝奇 ハードボイルド 時代小説 サスペンス 和風伝奇 大正時代 特別高等警察 男主人公 鬼女紅葉 精神病院 癲狂院 和風ファンタジー 酒呑童子 兄妹
ジャンル歴史〔文芸〕
こはく
こはく

流行りの要素が一切無いどころか、何もかも逆らってる気がするのだ…

絶対難しい文章のやつなのだ

あき
あき

こういう、流行りなんて知るか、私は私の好きなように書くと振り切ってる感じとタイトルに、簡潔なあらすじ、絶対私好み

こはく
こはく

いやでも絶対暗くて暗くて暗い難しい小説なのだ…

あき
あき

このわずかな情報からでも感じる何か

絶対良い、それに一話の出だしからしてセンスが凄く好き

あたしもみじ朽葉くちば敷詰しきつめられた地面ぢめんうへたおれてゐた。

 白銀しろがね望月もちづき煌煌こうこうよるである。

 視界しかいにはもみじこずえ此方こちらのぞむすめがゐた。

 しろはだなが碧髪みどりがみをもつた、天女てんにょごとおんなである。

 まと猩猩緋しょうじょうひ洋装ドレスもみじよりもあざやかなくれなひをして、えてゐるやうであつた。

「ねェ、ひとつおねがひがあるのだけれど」

 横臥おうがしたままおんなつた。

 からだこそうにもちからはいらず、またつきまばゆひからとてのひらかおおおふこともできない。

 つむることすらかなわぬあたしうごかせるのはくちびるしただけであつた。

 おんなは、あたしてのひら諸手もろてつつながら、なんですか、とたずねた。

あたしもなくにます。そのまえに、あたしからだくらつてしまひなさい」

 

こはく
こはく

めっちゃ難しそうな雰囲気なのだ…

あき
あき

この昔の小説風の難しそうな雰囲気を表現として出しつつ、内容を読むと解りやすく書かれている、絶対腕の良い作者よ、万人受けは捨ててると思うけど

こはく
こはく

そういうものなのか…?

あき
あき

完全な好みの問題だと思う

この感性と文章書ける作家の作品が面白く無いわけがない

こはく
こはく

めちゃくちゃ褒めてるのだ

…まあでも褒めてる姿はよく見る気がするのだ

あき
あき

まず舞台である大正時代

大正時代なんてどんな光景だったかわからないが作中の表現で大正時代と解る

これは最初から最後まで大正時代の物語

こはく
こはく

大正時代ぽいってなんなのだ…?

あき
あき

サクラ大戦みたいな世界

モダンな感じ、でも作者の伝えたい大正時代は多分そうじゃない

こはく
こはく

なんとなくわかったのだ

あき
あき

うん、良いわねこれ

何が良いかって続きが気になる、どう物語を動かすかが物凄く気になる

こういう一話一話、続きが気になる作品ってのは本当に良い作品

こはく
こはく

そんな良い作品ならもっと伸びてるだろう

何で伸びてないのだ

あき
あき

文章、表現、テーマ、全て流行フル無視してる

この内容がなろうでバズるわけがない

難しそうな文章、大正時代、精神病、鬼、残酷な描写これで流行ったら奇跡だと思う

こはく
こはく

まったく流行る要素が無いのだ

あき
あき

でもとても良い、この雰囲気がとても良い

舞台が、人物が、行動が、表現が良い

難しそうな雰囲気で簡単に理解させるこの文章の何と難しき事か

こはく
こはく

で、この作品の評価は何点なのだ?

あき
あき

全部読み終えてから書くことにする

今回は全部読んでから書きたい、どういう終わり方するかとても気になる

こはく
こはく

まあそれも良かろう

では、私は野球でも見て…

あき
あき

読み終わった

うん、大正終末論であり、鬼女紅葉の妄執であった

時代をテーマにした作品は久しぶりに見た気がするとても良かった

こはく
こはく

では五点満点なのだ

あき
あき

ただ、最終盤

これは作者の書きたかった事なのか、演出なのか、それともこういうまとめかたで正しいのか、判断がつかないわね…作者に聞いてみたい、とても気になる

こはく
こはく

んー?

五点満点ではないのか?

あき
あき

満点は満点だし、どう答えられてもしっくり来るが気になる最終盤だった

どういう意図があったのか、時代が主役であり、主人公はいなかったという認識で良いのか…?

こはく
こはく

良い作品ならそれで良いのだ

神作品というやつなのだ!

あき
あき

作者がどういう思いをこめて、この作品を書いたかがとても気になる

そんな作品、読んで損は無いと思う

こはく
こはく

皆も掘ろう、スコップの輪

あき
あき

何が主人公で、誰の物語だったか

色々と気になる作品、感想ぶちこみまくっておこう作品のもっと深い何かが解るかもしれない

小説レビュー

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