【感想0の完結作品をスコップする】チーム・イリスの事件譚

あき
あき

昨日、スペースで話をしていた時

『10万文字書いて感想が10ぐらいだった』みたいな話が出た

こはく
こはく

それはもう、なんか凹むやつなのだ…

文庫本一冊分書いたなら、もうちょっと感想が欲しいのだ

あき
あき

で、なんとなくなろうの完結小説の情報を見てみたら

10万文字以上で感想0、PVボロボロの作品がいっぱい出てきた

こはく
こはく

泣きたくなってくるやつなのだ…

あき
あき

で、PVが伸びてないからそもそも読まれていない

だからどんな作品かはわからない、なら読んで見ようかと思って出てきたのがこの作品チーム・イリスの事件譚

チーム・イリスの事件譚
758,365文字 感想0  総合評価16 評価10 pv1,726

ごく普通の生活を送る高校生、虹崎誠人(にじさきまこと)。
だが彼には、特別な鉱石の力を使って他者と合体できる、『ユナイト』と呼ばれる能力が備わっていた。
その力を狙い、次々と地球にやってくる宇宙の犯罪者たち。彼らから誠人を守るため、宇宙の平和を守る組織・銀河警察は、地球に刑事たちを派遣した。

派遣されてきたのは、やや妄想チックな少女に熱血女子、さらにはお嬢様や森ガールなど、一癖も二癖もある女性刑事ばかり。そんな彼女たちと合体することで、誠人は『イリス』と呼ばれる戦士となり、犯罪者たちと戦う運命に巻き込まれていく。

これは、様々な犯罪者と戦う若者たち、通称『チーム・イリス』の、波乱万丈な日々を綴った物語である――

 

こはく
こはく

一年連載の75万文字で感想0か…

凄く残念な作品なのでは?

あき
あき

PVが皆無だから、完全に埋もれていたのだと思う

で軽く読んで見た感想なんだけど、作品のリズムが小説というより、アニメとか特撮構成の作品で、なんかこう昔の30分の敵がいるSFアニメみたいなノリ

こはく
こはく

なるほどつまり、勇者シリーズなのだ

あき
あき

つっこみ所満載のSF設定に、ガバガバな設定のヒロイン達に、俺は悪いぜ!な悪くてすぐ死ぬ敵、フラグたてまくる一般人、アニメの1話みたいなエピソード、こういう作品割と好き

こはく
こはく

ああ、この出だし三話で登場ヒロイン揃えて行く感じが

セイバーマリオネットみたいなノリなのだ…

あき
あき

この「こまけぇことは良いんだよ!」みたいなガバガバ設定と勢いがほんと良い、これぐらいガバガバSFだと、ああ多分覚えておかなくても良いやつだと振り切って見れる

こはく
こはく

ということは、ポイントは満点だったり?

あき
あき

4入れとこう

感想としては「嫌いじゃないよこういう作品」って感じ

設定的にアニメとか漫画みたいに絵が無いと辛いと思うし…

こはく
こはく

この敵が敵してる感じがなんとも懐かしい感じなのだ

あき
あき

最近のヒーロー物は、なんかこうどっちも悪でどっちも正義みたいな感じで解りにくい『俺様はワルーイ星人だわーるわる』みたいなノリが好き

例えば最初の敵のスランダーファミリーなんだけど

『これまでに80もの惑星でデスゲームを行い、その犠牲となったヒューマノイドの数は数万にも上っています・・・』

「よーしお前ら、ゲーム開始だ!制限時間は45分間、ターゲットは・・・若い女だ!」

「いつも通り、一人につき10ポイントでいきましょう。ただし・・・ユナイト持ちの少年を捕らえた者には、ボーナスとして500ポイント!」

「ママ、それじゃヌルゲーになっちゃう。ボーナスは300にして」

「どうでもいいから早くやろうよ。僕、早く殺したくてたまらない・・・!」

「よし・・・じゃあさっそくスタートだ!頑張って殺せよ、お前達!」

 

こはく
こはく

めっちゃ解りやすい敵なのだ

死んでもいいやつなのだ

あき
あき

こう80もの惑星で色々やらかす前に止めろよってツッコミとか、なんか他にも色々つっこみが浮かぶけど解りやすい敵は解りやすくて面白い

古き良きテンプレ悪党って感じ、こんな感じの敵が一エピソード毎に現れる

こはく
こはく

四話の廃墟に侵入して、えらく説明口調な若者3人組も良いのだ

 その夜。かつて遊園地だった廃墟に、三人組の若者が足を踏み入れていた。

「お・・・おい、ほんとに入る気かよ?」

「おい、今更何ビビってんだよ?都市伝説が本当かどうか確かめて、その映像を動画にしてアップするっつったのお前だろ?」

「そ・・・そりゃあそうだけどさ・・・」

「いいからさっさと確かめようぜ。どうせ都市伝説なんて、9割方嘘なんだからよ」

「そうそう。ほら、行くぞ」

 仲間二人に促され、怖気づいた最後の一人がようやくその足を進め始める。三人が入っていったのは、かつてお化け屋敷であった古びた建物だった。

「『このお化け屋敷跡に足を踏み入れた人間は、そこに棲みついた本物のお化けに閉じ込められて、死ぬまで出ることは叶わない』・・・なんて話、今時小学生だって信じやしねえよな」

 

あき
あき

この「あっこれ絶対死ぬやつや」っていう懐かしい雰囲気

最近の物語だとあんまり見ない

こはく
こはく

この物語のノリ

なろうの読者層が学生だとしたら多分産まれていない時代のノリなのだ

あき
あき

物語の最後に次の敵フラグや新キャラフラグを立て

問題発生、悪党現れる、戦う、やったぜ、そして終わりと30分アニメのノリ

だから感想が「嫌いじゃないよこういう作品」だった、よかったらどうぞ

 

小説レビュー

コメント

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