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今回はみそかつくん 2回目です。
2022年横浜DeNAベイスターズの戦力 野手打撃編
【著者みそかつくんTwitterより】
横浜ベイスターズは打が特徴的なチームだ。DeNAが親会社になってからはそれが特に顕著だろう。
特に助っ人外国人、思い返してみればラミレス、ブランコ、グリエル、バルディリス、ロペス、来なかった背番号91…
そんな横浜ベイスターズはやはり今年も打の助っ人外国人に恵まれた。打撃陣で中心的活躍をした外国人から戦力を見ていきたい。
助っ人外国人
①タイラー・オースティン
21年成績 打率.303 28本塁打 OPS1.006 WAR5.2
ベイスターズの光である。
規定打席に到達していないにも関わらず、圧倒的な長打力で存在感を見せつけた。
もともと怪我気味なだけでメジャーでのトッププロスペクトであったのだから然るべき成績だとも言える。
来年も期待したい。ちなみに、守備も大変にガッツの溢れるプレイで沸かせてくれる。横浜スタジアムにオースティンの銅像を建てるべきだ。
② ネフタリ・ソト
21年成績 打率.234 21本塁打 OPS.738
18年、19年と2年連続本塁打王の実績があり、去年もその長打力に期待されたが少しその姿はなりを潜めた。
一昨年より調子の波が激しかったが、今年は特にその傾向が出てしまった。
6番、7番で振り回していても良いのだが、後が続かないと思うので、前の打者の佐野、宮﨑あたりに期待がかかる。
ファーストの替わりがいないので、開幕からスタメンであることは間違い無いだろう。
捕手
ベイスターズの最大の弱点、捕手。リード等の話はデータが曖昧なので割愛する。
打撃成績を並べると、(打率 本塁打 OPS)
②伊藤光 打率.213 2本 ops.582
③山本祐大 打率.131 1本 ops.355
④嶺井博希 打率.189 0本 ops.493
目を覆わんばかりの惨状である。
巨人桑田真澄コーチの現役時代の打撃成績のような選手が8番に立っている。
9番ももちろん投手。
上位打線で稼いだ打撃指標が下位打線で相殺されてしまう。
ベイスターズの野手WAR(WAR=貢献度のような指標)がリーグ平均程度なのも下位打線が足を引っ張っているからである。
ファンの声を見ると、戸柱にヘイトが集中しているように思うが、正直誰がマスクを被っても同じだと思う。特に、打撃と経験を買われて入団した伊藤がここまで打てなくなってしまうのは計算外だったはずだ。
来季は特に捕手の新戦力もないので、このメンバーで戦っていくしかない。弱点はなかなか克服できないが、なんとか奮起して欲しい。
スタメン編
①桑原将志
21年成績 打率 .310 14本塁打 OPS.843
梶谷の抜けた穴の跡にタワマンを建てたと言われるほどの活躍を見せた今年。春先は調子が悪かったが、通年で安定した成績を残した。来年も開幕一軍は当確だろう。出塁率を上げれば完璧だ。
②佐野恵太
21年成績 打率.303 17本塁打 OPS.842
背番号が7に変わり、真価が問われた今年も非常に安定したヒットメーカーぶりを披露した。夏に調子を落とした程度で今季も心配はないだろう。
③宮崎敏郎
21年成績 打率.301 16本塁打 OPS.808
横浜打線不動のスプレーヒッター。
戦力分析することも特にない。
広角に打てて長打もある。調子の波もなし。足が遅いだけ。今年はプロ初盗塁を目指すそうだ。1000本安打も目前。
④牧秀悟
21年成績 打率.314 22本塁打 OPS.890
横浜の永遠の課題である二遊間のセカンドがついに埋まった。
大抵のルーキーは夏以降調子を落とすが、牧は逆に絶好調になった。今年も間違いなく開幕一軍だろう。
遊撃組
打撃成績(打率 本塁打 OPS)
②柴田竜拓 打率.234 2本 ops.642
③森 敬斗 打率.194 0本 ops.513
④倉本寿彦 打率.208 0本 ops.438
横浜の弱点の一つ、ショート。
18年にFAで大和が加入したしたものの、打撃力にいまいち劣る。
柴田、森、倉本…と打撃面で他球団のショートより格の落ちる印象が強い。(森はルーキーだが)併用でも打撃力が向上すれば、下位打線にも厚みが増す。
控え組
主な控え組の打撃成績を見る。(打率 本塁打 OPS)
②神里 打率.191 4本 ops.558
③田中 打率.146 0本 ops.391
④楠本 打率.254 2本 ops.691
⑤細川 打率.154 0本 ops.429
⑥知野 打率.176 1本 ops.616
⑦関根 打率.226 1本 ops.582
⑧山下 打率.200 0本 ops.451
正直、どの選手も突出した活躍はしていない。
代打や途中出場などで結果を出すこと自体が難しいのだが、スタメンで紹介した選手との差が凄すぎるので、これではスタメンで使われないのも納得だ。
楠本が終盤に代打で少し結果を残したのくらいが今年のプラス材料ではある。ここの層が薄いのも横浜の弱点の一つだ。
データで見る横浜ベイスターズ
wRAAという指標がある。
これは、
「その打者がリーグ平均の打者と比べてどれだけチームの得点を押し上げているか」
という指標である。数字が大きければ大きいほど良い。
セイバーメトリクスに興味が無かったり、難しそうな話が苦手な方は読まなくても大丈夫、ほぼ余談である。
横浜ベイスターズの打者のwRAAランキング
②牧秀悟 27.2
③佐野恵太 25.1
④桑原将志 22.9
⑤宮崎敏郎 12.5
数字並べられてもわかんねえよと思った方もいると思うので、
村上宗隆 47.4
山田哲人 28.7
という数字を見ていただければ横浜上位打線が抜きん出ていることが分かるはずだ。
何回も書くが、上位打線は12球団トップレベル、下位打線は目も当てられない。これがベイスターズだ。
wRC+という指標もある。
これは先述のwRAAよりも少し簡単で、
「リーグ平均が100とした場合何%多く得点を稼いでいるか」の指標だ。
これは球場補正というものが入る。
たとえばバンテリンドームの10本塁打と神宮球場の10本塁打の価値は違う。
球場の広さが違うからだ。バンテリンドームで大活躍すればwRC+は非常に高い値になる。
2006年のスーパー福留君(31本塁打)が212という凄まじい数値を叩き出した。
2013年の60本バレンティンが233だったのでバンテリンドームの広さが分かる。200を超えると化け物らしいが、王貞治が282を出していた。人間ではない。
話が長くなったのでベイスターズのw RC+ランキングを見てみる。
②牧秀悟 151
③桑原将志 140
④佐野恵太 140
⑤宮崎敏郎 122
⑥ソト 97
鈴木誠也207
村上宗隆175
なので、やはりどのデータから見ても上位打線だけはトップクラスである。この上位打線を活かせる采配を期待したい。
最後に
戦力分析、といいながらほぼ選手紹介になってしまったが、横浜ベイスターズ入門編としてはそこそこデータを交えて話ができたと思う。
野手の打撃編ということで得失点差や、投手との兼ね合いは考慮していないが横浜ベイスターズはやはり打のチームである。
得点力が高く、華やかなチームであることは間違い無いので、今年の横浜ベイスターズの打線に期待して欲しい。私も期待している。一応。
長くなったが、今回はこれでおわり。
次は投手編をやります。覗きにきてくれると管理人が喜ぶ。私も喜ぶ。宜しくお願いします。それではまた。
感想は本人に言ってあげて下さい、喜ぶと思います
俺は感動した
こんなガバガバでも読んでくれる人がいる— おみそ (@poweromiso691) January 23, 2022
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