11年前の東日本大震災の時は実家の宮城県にいました。
幸い沿岸部ではなく内陸だったため津波の被害には会いませんでした。
数ヶ月間、電気と水道が止まり日常の生活が変わりました。
またガスもプロパンだったため、すぐには復旧せず数ヶ月してガスは使用できるようになりました。
避難所への非難はしませんでしたが、自宅で避難生活を約半年続けました。
その際に役立ったものがポリタンクとラップです。
毎日近くの役所や図書館に自転車で行きポリタンク(20L)2~3個に水を満タンに入れてもらい自宅まで運ぶ毎日でした。
その内、飲み水に使うものは大きな鍋に入れて溜めました。
トイレや体を拭くための水は風呂桶に溜めていました。
ラップは食事の際に食器にかけることで、食器を洗う水も節約できました。
電気も全く使えず、テレビも携帯電話も使用できない状況でした。
充電もできないので毎日決まった時間に数分だけ電源を入れて情報がないか確認したり、車のシガーソケットから充電したりと、普段の生活からは得られる情報が激減しました。
その際にはラジオが役に立ちました。
音声だけの情報で電池も予備がないことから短い時間だけで断片的な情報だったが貴重な情報源でした。
4ヶ月ほど経過して電気が復旧しテレビが使えるようになってからの衝撃は今でも覚えてます。
よく行っていた隣町が津波に飲まれてく映像が流れ、現実の事とは全然思えませんでした。
そこから携帯電話も使えるようになり、関東にいる親戚から電話が代わる代わる掛かってきて話すのでテレビの放送が現実の事だと認識できるようになりました。
さらに1ヶ月程してガソリンの供給が安定してきて道路も整理されるようになってから隣町に行くと町の様子が一変しており、カーナビを見ても自分がどこにいるのかも分からない状況でした。
あとは、電気が使えないので照明も使えず、ろうそく1本を家族で囲んで少量のご飯を食べ、すぐに睡眠をとるといった毎日でした。
心もとない明りに見えますが、今思い返すとあの時は精神的な支えになっていたのだと思います。
以上の事を経験して、災害の時は原始的なものが役に立つと学びました。
災害に備えて、水を溜められるもの(持ち運びやすい取っ手があるもの)とラップ、それからろうそくは常備しておきたいと思います。
あとはいざという時に備えて避難所などの災害に関する情報も収集しておきたいと思います。
私の体験が誰かの役に立ち災害の避難生活の苦痛を少しでも和らげられたらと思います。
この記事はランサーズにて災害時の避難生活の体験談についてで募集しました。
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