デートプランの立て方
今まで考えたこともなかった
もしもデートの予算が10億円あったとしたら・・・
プランニングしてみようじゃないか、最強のデートプランを。
しかし、年収平均レベルのおれがいきなり10億円と言われても。
あまりにも現実離れした設定では想像がつかないし、ある程度の現実味がないと面白くない。
ということで、最低限のレギュレーションを設けることにした。
おれは最大限妄想を膨らませた。どうやってレイナを喜ばせよう。どこへ行こう、何を食べよう…
予算はいくらでもあるが、いざ大金を目の前にすると(してないが)どう使えばいいのか分からない。
迷いに迷った挙句、今回のデートのコンセプトを
と決めた。
1日目
レイナを迎えに行く。車のキーを、ではない。当然タクシーだ。
黒髪ロング、タイト目のプリーツスカートで決めたレイナは、さながら天照大御神の様に美しく、危うく失明するところだ。
9時に出発し朝食はセブンイレブンにて調達。
”高級”じゃなかったのかって?あわてないでほしい。
デートとはストーリーなのだ。物語序盤でいきなり最上級アイテムを使用してどうする。
これから始まる壮大な展開に胸膨らませながら、具が半分しか挟まっていないサンドイッチとコーヒーで朝食は十分だ。
静岡駅から品川駅へ。到着は10時半くらいだろうか。
向かうのは
”アクアパーク品川”
デート経験が少ないおれでも、女性の9割9分9里が水族館好きなのは知ってる。
細部まで工夫を凝らしたこの水族館で、イルカのショーやクラゲを観察し1時間ほど楽しむ。
そしてお昼、ランチの時間だ。
一般庶民のこのおれの”高級”とは・・・・
である。
バカにしないでほしい。共感する人も多いのではなかろうか。
ということでグーグル師匠に問い訪ねた。
”高級ビュッフェ” ”品川”と。
すると出てくる出てくる、普段見慣れない程の高級レストランが。
水族館周辺が良いと考えたおれは、品川駅近の”ハプナ”さんに決定。
スイーツが充実している。レイナも喜ぶだろう。
食事を終え、時刻は14時くらいだろうか。
お次はショッピングへ向かう。
銀座、表参道、どこでもいいさ。金はいくらでもある←言ってみたかった
お台場のダイバーシティなんかも良い。あそこは雰囲気が最高だ。
自由の女神とガンダムの足元で写真なんか撮るのも良いよな。
ひとしきりショッピングを楽しんだら、今回のコンセプトの一つ、
”大福”を食べに行こう。
そう、おれは大福が大好きなのだ。あのもちもちとした食感に甘い餡子。
あんなに美味しいのに脂質がほぼ無いなんて・・
和菓子は最高だ。
ということで東京の有名店、文京区の”群林堂”さんへ。
豆大福‐1個180円。なんというコストパフォーマンス。
もしもデート予算の10億円をこの大福にぶっぱしたら、500万個も買えるではないか。
なんて貧乏思考をしながら大福に舌鼓を打ち、時刻も夕方になってきたところで今日のホテルへ。
宿泊先は”アマン東京”言わずと知れた超高級ホテルだ。もちろん泊まったことはない。
このホテルからは東京駅付近の夜景を一望できるらしい。
「夜景が奇麗だね、でもそんな夜景よりレイナのほうが奇麗だよ」
このシチュエーションでこの言葉は”こうかはばつぐんだ”ということではなかろうか。
2日目
今回のコンセプトの3つ目である
”ギャップ”
そう、2日目は都会のデートであった1日目との”差”をつけるのだ。
ということで行こう、京都へ←そうだ、京都行こうのノリで
10時にチェックアウトを済ませ、12時に京都駅着。
まず向かうのは
料亭”祇園 にしかわ”
食べログは驚異の星4.1。
口コミはほぼ”最高”しか見当たらない。
最&高な料亭のランチで京都デートをスタート。
時間は14時頃だろう。向かうのは金閣寺。
金閣寺の金色にパワーを貰い、おれには無限の予算があるのだとここで再認識する。
モチベーションは最高潮へ。
土産物のかんざしでもレイナに買ってあげよう。
金閣寺を出て向かう先は
上京区の”出町ふたば”さん。
何屋さんかって?決まっているであろう、”大福”屋さんだ。
レイナからは少しくどいと思われるかもしれない。だがここだけは譲れないのだ。
”東に群林堂あり、西にふたばあり”と言われたこの名店の大福を食べなくては。
大福の名店は〇京区という地名が多いのだろうか、どうでもいいが。
れいなが食べるかはさておき、おれは
こし餡大福 130円
を1個ずつ購入。無論最高に美味いはずだ。
さて時間は18時近い。宿泊先にチェックインかと思いきや、
向かうのは”伏見稲荷大社”
ここは夜でも拝観でき、ライトアップされた大量の鳥居はとても幻想的らしい。
しかも拝観料はなんと無料。
只より高い物はない、そういう事だ←どういう事だ
夜のイルミネーションで良い雰囲気にしつつ今日のお宿へ。
今夜の宿泊は”文珠荘松露亭”さんだ
時期や曜日によって異なるが、1室の宿泊予算は10万円を超える老舗高級旅館らしい。
もちろん泊ったことはない。
旅館で懐石料理をいただき天然の露天風呂へ。
浴衣を着せたレイナと日本酒でほろ酔い気分は殿様。
その後の情事はご想像にお任せする。
3日目 最終日
10時にチェックアウトし、レイナに2つの提案をする。
- 最終日も元気いっぱい楽しもう!!大阪ユニバひゃっほーデート
- 旅行の疲れをリセット‐エステ&お土産購入の早めの帰路デート
レイナもおれももう30代だ。無限のスタミナがあるわけではない。
ここは無理に振り回すのではなく、相手の女性の気持ちを最優先に。
つまりレディファーストでいく。2日連続大福食べさせてるしね。
まあ、どちらのプランを選択しても最高のデートを提供できる自信がある。
なぜならおれには予算10億円という超絶意味不明なアドバンテージがあるからだ・・
いや待て、ここまでのデートで予算10億円を有効活用できていただろうか。
計算してみよう。
今回のこのデートプランを全てグーグル師匠に報告し、いくらの予算がかかるのかをしっかり算出してみたところ
締めて38万5千円。
[ショッピングの不確定要素は除く・県を跨ぐ移動は新幹線、その他はタクシー(1日5千円計算)]
つまり、
今回のデートプランでわかったことは、
妄想の彼女のためにデートプランを考えた後に残るのは虚無感だけ
大福はコスパ最強
この3点である。
読者の女性の皆様、このデートプランはいかがでしょうか。
大福好きの素敵な女性がいらっしゃいましたら、デートしていただきたいものですね。
コメント