皆さんは職場の「見えない常識」に苦しめられた経験はありますか?
それは多くの職場にあるものですが、私はそれでえらい目に遭いました。
これは私が8年ほど前、ある会社で働いていた時の話です。
その会社は公園、道路の街路樹、大きな庭、公共機関などで仕事をする造園会社だったのですが、そこはまるで独裁者の楽園でした。
会社で独裁というと多くの場合社長によるものをイメージされると思いますが、ここの場合独裁者は会長。
30代の社長は会長の傀儡でしかなく、会社のトップ層も当然会長と非常に相性の良い人間で固められていました。
また、小さいとはいえそれなりに人数はいたので下っ端の方の人間のあれこれや、現場での作業の話なんかは現場の人間たちや現場に近い人間に任せればいい話なのに、会長はよく暇に任せてあれこれと口を出してきました。
今風に言うならマイクロマネジメント(ハラスメントとしての過干渉)というやつです。
とはいえ会長は昔からこんな人間だったわけではなく、前は理想に燃える有能で素晴らしい人間であったと聞いています。
また、マイクロマネジメントの中にも
「会社をもっと良くしたい」だとか「もっと業績を上げたい」だとかそういう意志は感じないことはありませんでした。
しかし、自分が言えば、自分が動けば、自分が努力すれば現実が必ず思い通りになるという態度に少なくない人が嫌気を感じ、辞めていきました。
会長はそれをあまり気にしていませんでしたが、あまりに頻繁に人の入れ替えが起こると教育にも手間と時間を割かねばならないので現場の負担は大きくなります。
それに、長く勤める人が少なくなればチームとしての平均的な技能も下がってきます。
そしてそうこうしているうちに、ある現場である職人が大きなやらかしをしました。
ユンボ(ショベルカー)でクライアントの小屋を誤って破壊してしまったのです。
おまけにその職人はその事故の原因は私であると主張しました。
なぜならそいつは会長のお気に入りで、かつ会長は「事故はあってはならない」としていたからです。
つまりは
「私のような裏切り者が会長のお気に入りを妬んでこういったことになった」ということにしておかないと、組織内で色々とつじつまが合わなくなるということです。
そして私は別に会長のお気に入りというわけではありませんでしたから、どちらの主張が通ったかは言うまでもありません。
この会社の見えない常識は、事故の原因追及より会長の理想の維持を選んだのです。
その後損害賠償だ何だという話になりましたが、結局私も会社も弁護士に相談し、弁護士たちがうまくやったので
「私がこの会社を辞めること」
「この件については互いに不問にすること」
「私がもうこの会社やこの会社の人間に関わらないこと」
「この件についての責任は私にあることを確認すること」
などを条件に私が会社に支払う損害賠償はなしになりました。
しかし、結局は私は犯罪者のように扱われ、追放されたということになるので納得はいきませんでした。
とはいえ納得しなければ裁判で闘うしかありません。
そして、個人ではとても裁判で闘えるような余力などありません。
なので「この会社おかしい」と思ったらすぐに辞めるべきでしたね。
「すぐに辞めるやつは弱い、辞職は逃げ」なんて常識は今の世の中では通用しません。
…えっ、逆転勝ちして会長ざまぁとかそういう展開は…?
無いわよ
失敗談で募集したもの、逆転勝ちは条件に含めて無いわ
いやいや、このままだと物凄くモヤモヤするのだ!
裁判で勝って会長を追放したとかそういう流れじゃないといやなのだ
ちなみにここの管理人は、パワハラ上司と会社相手に裁判してるわよ
泣き寝入りしても絶対後悔するから徹底抗戦選んだって
その通り!
泣き寝入りしても後悔しか残らないから、こういう時は徹底抗戦するべきなのだ!お祖父様にいいつけてやるのだ!
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